災難な宇宙人
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 海賊幽霊の秘宝
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 逆襲のハナハナ団
  ・ 概要
  ・ シナリオ
      - 問題編 @ A B C 
      - 解決編 @ 

逆襲のハナハナ団



【解決編】 
  
 
タコ「タコッ」 

タコ「うむ、というわけで 
   名探偵我輩の超推理の始まりだタコ! 
   ハナハナ様を殺した犯人は一体だれか!? 
   真実の扉が 今開かれるのタコ! 
   さー、容疑者の怪人たち カモン!」 


★ 怪人たち、すっげーめんどくさそうに歩いてきて、座る。 


せく「自分で名探偵とか言い出しちゃったわねー」 

幽霊「単なる事情聴取担当じゃなかったかのう……」 

忍者「タコ殿、わりと調子こくタイプでござるな」 

ロボ「タコノクセニ エラソーネー」 

タコ「えーい、シャラップ! 
   我輩チョー頭ひねって考えたんタコ 
   アジトに怪人以外の人間が入れないんなら、 
   犯人がこの中にいるのは間違いないのタコ 
   ふっふっふ 順番に検証してくから覚悟するタコ」 


★ 怪人たち、顔を見合わせる 


タコ「まずセクシー怪人! 前出るタコ」 

せく「はーい」 

タコ「思えば あんたの行動は不審な点が多すぎるタコ 
   特に深い意味もなくジュバンニ泣かせっぱだし 
   特に深い意味もなくニンジャ海に突き落とすし」 

せく「うーん、否定はできないかな〜」 

タコ「だがしかし、 
   ハナハナ様の握ってたエンなんちゃらのウロコは 
   蜃気楼の島に行かないと手に入らないタコ 
   ハナハナ様は出禁くらってて島に行けないから 
   あれは犯人が島に行ったという証拠なのタコ 
   ……我輩さっきジュバンニから電話で聞いたけど、 
   まだあいつのクエを終わらせてないあんたは 
   島には絶対行けないから 犯人ではないのタコ!」 

せく「あら、ほんと? よかったー 
   /太陽」 

タコ「でも、我輩ひとつ疑問が残ってるタコ 
   何であんた クエ終わってないのに仮面つけてるタコ?」 

せく「んー じゃー聞くけど、 
   あなたも 何で若葉マークなのに仮面持ってるの?」 

タコ「そりゃー 我輩じゃクエはできないから 
   家族が銀行に預けてたのをもらったタコ 
   ……おや?」 

せく「ね? 別にクエ完了させなくても 仮面は手に入るでしょ」 

タコ「そっか、そーいや そうだったタコ……」 

せく「ふふ、じゃあ あたしは完全に潔白ってことでいいのね? 
   ありがとー、タコさん♪」 


★セクシー、タコに近づいてキスエモし、潔白席に移動。 


タコ「ほほ、ほんにゃー」 





タコ「……エフンエフン! 
   さて、次はロボっ子! お前タコー」 

ロボ「ハイヨー」 

タコ「まあ、でも お前は明らかに犯人ちゃうタコな 
   我輩と一緒で、レベル低くて島へは行けないんタコ?」 

ロボ「ンー 
   タコ モチョット人ヲ疑ウコト 覚エタ方ガ イイヨ」 

タコ「なな、何タコ 急に」 

ロボ「自己申告ニハ 証拠能力ハ ナイ! 
   ……ッテ サッキ 自分デ言ッテタジャンヨ 
   ロボ子 タコミタク若葉ジャナイシ 
   本当ニ島行ケナイカドウカ 分カンナイデショ?」 

タコ「あ、あれー? 
   え、じゃあ、お前犯人なんタコ……?」 

ロボ「ソレハ違ウケド」 

タコ「エエーー 
   何なんタコ 思わせぶりとか ひどいタコ」 

ロボ「エー 名探偵ナラ 自分デ考エナキャ」 

タコ「く、くぬう ロボ子のくせに生意気な…… 
   ええん だ、だれかヘルプー」 

幽霊「んー 助けてやりたいのは山々じゃがのう」 

忍者「拙者たち、犯人候補でござるしなあ 
   ここはひとつ、ひとりで頑張ってもらわんと」 

タコ「ええん 渡る世間は鬼ばかりタコ よよよ」 


せく「あら、助けてほしい?」 


★セクシー、超いい笑顔。タコ ひるむ。 


タコ「う、うん…… 
   何かタダじゃ済まない気がしてなんないタコが 
   よろしく お願いしますタコ……」 

せく「そんな警戒しなくてもいいのにー」 


★セクシー、目だつ位置へ    


せく「それじゃあ 説明したげましょー 
   まず、最大のポイントになるのは 
   ハナハナ様の仮面がなくなってたことなのね」 

タコ「あ、それは我輩も気になってたタコ 
   あれって 犯人が持ってったタコ?」 

せく「うん。そう考えていいと思うわよ 
   あの仮面、アジト内では着用必須だから    
   ハナハナ様が自分で外すはずないもの」 

タコ「へー でも何だって仮面なんか奪うタコ? 
   裏っかわにヘソクリでも隠してあったタコ?」 

せく「はいタコ君、いいところに目をつけましたねー」 

タコ「でへへ」 

せく「犯人はなぜ 仮面を奪い取っていったか? 
   その理由が 第二のポイントなの 
   ロボ子ちゃん、さっきのアレ 見せたげてー」 

ロボ「アイサー」 

タコ「あー、これ さっきロボッ子が拾ってたやつタコな 
   だれかの仮面のカケラっぽいと思うんタコが…… 
   ……ハッ! 
   これ もしや ハナハナ様の仮面のカケラなんタコな! 
   犯人がうっかり割っちゃって 慌てて持ち逃げたタコ! 
   我輩の超推理 神がかってるタコ!」 

せく「ぶー」 

タコ「エエエエー」 

せく「そのカケラ、よく見てみた? 
   コゲッとした跡がついてるでしょう? 
   そのコゲ跡、ハナハナ様の雷が当たった跡よ 
   ハナハナ様の仮面にそんな跡つくと思う?」 

タコ「あー 雷投げた張本人のハナハナ様の仮面なら 
   ハナハナ様の雷の跡なんて 普通残んないタコなあ 
   ……ん? ほんじゃ この仮面、だれの?」 

せく「ハナハナ様のじゃないなら、可能性は一つでしょ」 

タコ「も、もしや これ 犯人の仮面……! 
   すっげー ロボッ子 お前超グッジョブタコ」 

ロボ「エッヘッヘー」 

タコ「ん? じゃあ ロボッ子が犯人じゃない証拠って コレ? 
   これ拾ってきたから犯人じゃーないってのは 
   何か変な気がするんタコが」 

せく「うん、それはもちろん。 
   でもねタコ君、ロボ子ちゃんが犯人なら 
   そんなカケラ 落とさないと思わない? 
   ロボ子ちゃん、いつも仮面つけてないんだもの」 

タコ「あー、なーるほど……! 
   ロボッ子は 仮面をつけてハナハナ様襲ったりしないから 
   犯人じゃないタコな……!」 

ロボ「ソノトーリ!」 


★ロボ子、潔白席に移動 


タコ「ほいじゃ、残るは2人タコか…… 
   ふっふっふ、しかし我輩 もう真相が見えてるタコ」 


★残る二人、顔を見合わせる 


タコ「ニンジャ! 
   お前、セクシー怪人に海に落とされたタコな?」 

忍者「うむ、いかにも」 

タコ「セクシー怪人に感謝するタコ 
   それがお前の犯人じゃない証拠になるタコ 
   犯人はずばり! ユーレー怪人タコ!」 

幽霊「ええー」 

タコ「セクシー怪人に突き落とされた時点で、 
   ニンジャのメモポは全部オシャカになったタコ 
   すなわち、あの隠し部屋には入れないのタコ 
   密室に入れない限り 犯人ではないタコ……! 
   よって 犯人はユーレー、お前じゃ! 
   うむ、名探偵我輩 超カッコイイ! 
   /20」 

せく「ぶっぶー」 

タコ「エエエエエエー」 

忍者「拙者が言うのも何でござるが 
   メモポ 別に証拠にならないんちゃう? 
   あとでいくらでも買い足せるし」 

タコ「あっ、そういや……」 

幽霊「お前さん、調子のって失敗するタイプじゃのう」 

タコ「ションボリ」 


せく「はーい じゃあまた あたしにお任せ!」 

幽霊「やんややんや」 

ロボ「セクシーチャン ステキー」 

忍者「どんどんぱふぱふー」 

タコ「お願いしますだタコ・・・」 


★セクシー、また目立つ位置に。 


せく「タコ君、ちょっと惜しかったわねー 
   海に落ちたことに目をつけたのは正解よ 
   ふふ、あたしいい仕事してるー 
   /ウインク」 

忍者「うーむ、釈然としない」 

タコ「じゃ、海に落ちたことから何か分かるタコ? 
   メモポ以外に何か変わったことあったっけ…… 
   あっ 
   仮面がサビサビになったことタコ?」 

せく「ぴんぽーん!」 

タコ「……わ、分かったタコ! 
   犯人は 自分の仮面を割っちゃったから 
   ハナハナ様の仮面を代わりにつけてるのタコ 
   ニンジャの仮面は 今もサビサビタコ 
   つまり、ニンジャは自分の仮面のままだから 
   犯人じゃないタコ……!」 

せく「ぶっぶーーーー」 

タコ「そ、そんなーーーー」 

せく「海水につければ サビサビにはできるでしょ 
   タコ君、ちょっと 口チャック」 

タコ「めそめそめそ」 

せく「泣いてる子はおいといて 
   ねえロボ子ちゃん、あなたが拾った仮面のカケラって 
   何か変なとこあった?」 

ロボ「ンー 
   コゲットシテル以外ハ、別ニ」 

せく「そう、そこがポイント! 
   あたしが海に突き落とした【15:00】以降 
   ニンジャ君の仮面はサビサビになってました 
   ロボ子ちゃんが拾った仮面のカケラは 
   【16:00】より後に落とされたものよね? 
   もしニンジャ君が犯人だったら、 
   カケラに残ってないとおかしいものがあると思わない?」 


★みんな 顔を見合わせる。 


忍者「あっ」 

幽霊「サビサビ……!」 

せく「その通り! 
   仮面のカケラにサビサビの跡がなかったってことは 
   犯人の仮面はサビサビではなかったってこと 
   つまり、ニンジャ君は 犯人じゃありません」 

忍者「ナイスでござる、セクシー殿!」 

タコ「と、言うことは……」    

幽霊「……」 


★みんな、おびえてユーレーから離れる 


幽霊「ふっふっふ、意外と早くばれちゃったのう」 

タコ「ゆ、ユーレー お前……」 

ロボ「オジーチャンガ ハンニン?」 

忍者「えっ、やっぱボスの座狙いでござるか?」 

幽霊「ほっほっほっほー」 

せく「んー? ちょっと待って」 


★セクシー、ずかずか近づく。 


せく「ずっと気になってたんだけど 
   おじいちゃんが犯人だとしたら 
   どうやって隠し部屋の場所が分かったの? 
   おじいちゃんが団に入ってから一度も開いてなかったし 
   今日開いたときはロボ子ちゃんとお茶してたでしょ」 

幽霊「ありゃっ 
   え、えーと それはその、カンで……?」 

せく「んー あやしーー」 

ロボ「アヤシーーー」 

幽霊「ほほほれ、あれじゃよ 
   ギルチャでハナハナ様の居場所を調べてじゃのう」 

忍者「まあ別にそれで納得はできるけど 
   なーんか挙動が不審でござるな」 

タコ「たしかに全力で怪しいタコー 
   ユーレー、お前ほんとに犯人タコ?」 

幽霊「え、ええと、そのう……」 



ハナ「ええい! 静まれ静まれーーい!!」 


★ハナハナ様、登場。 
 全員立ち上がり、中央を開ける。 


ハナ「カバリア島に咲く一輪のひなげし 
   ハナハナ団ボス ハナハナ様 見参!」 

忍者タコ「ええええええ!?」 
せく「あらー」 
ロボ「アレ」 

ハナ「はっはっは、いいリアクション」 

せく「あらまー、ずいぶん元気」 

忍者「し、しかし さっきは確かに死んでたでござるよ?」 

ロボ「デモ コノハナハナ様カラ 生体反応 シテル」 

タコ「どど、どゆこと……?」 

にせ「あの死体なら、うちやでー」 


★ニセモノ、てくてく登場 


タコ「お、お前は ハナハナ団の宿敵とかいう 
   正義の味方・アネゴファイブ!?」 

ハナ「ううん、この子は もう一人の今日から入った新人 
   何にでも変身できちゃう ヘンシン怪人ちゃんです」 

にせ「よろしくどうぞー」 

タコ「え、じゃあ 変身して死体のフリしてたってこと? 
   ハナハナ様 殺されてなかったタコ……?」 

ハナ「うん 見ての通り 超げんき」 

幽霊「いわゆる狂言ってやつじゃのう」 

ハナ「ほら、新人歓迎レクリエーション、みたいな? 
   花ちゃん おちゃめにドッキリ仕掛けてみました☆」 

タコ「なんつー趣味の悪い歓迎だタコ……」 

ハナ「えへ」 

幽霊「わしはいちおう止めたぞう」 

ハナ「ちなみに、今回こっそり聞いてたみんなの会話は 
   次のボーナス査定にも影響させる予定なので 
   この中の何人かは楽しみにしときたまえ」 

忍者「ええっ」 

幽霊「しまった うっかり口が!」 

タコ「あんた マジ鬼タコ……!!」 

ハナ「はっはっは 超楽しいーー☆」 


せく「楽しんでるとこ悪いんだけど 
   ハナハナ様にしつもーん 
   /片手」 

ハナ「ほいさ」 

せく「その子がハナハナ様の死体役だったのは分かったけど 
   何で アネゴファイブの格好なんてしてるの?」 

ロボ「スゴク ソックリダヨネー」 

ハナ「ふっふっふ、いいところに気づきました 
   今日で新人が二人も入ったからねー 
   そろそろナアナアな関係もおしまいにして 
   本気攻勢かけてみようと思うのさ 
   名付けて『偽アネゴファイブでドッキリ』大作戦!」 

タコ「おおっ!なんかそれっぽい!」 

ハナ「よーし、じゃあ 新人の歓迎会しながら 
   サクッと各人の分担決めてくよ! 
   ざっくり世界征服じゃーーー!!」 

「「おおおおーーーーー!」」 


★みんな一斉にはける。 


ラジカセ「―――というわけで すったもんだの結果 
     新たなる脅威が加わった新生ハナハナ団による 
     カバリア島を揺るがす 最大の作戦が始まるのでした 
     この続きは 『無敵戦隊アネゴファイブ』で!
     『逆襲のハナハナ団』 完!」