災難な宇宙人
ナレ「無限に広がる大宇宙―――――
そこには、さまざまな生命があふれている
そして今 銀河のはるか彼方より
地球に未曾有の危機をもたらす
強大な侵略者が訪れていた……!」
キャスト タコ隊長:ゆがみ
(敬称略) タコ子分:歌柚羅
子供A:カフェモチャ
子供B:リットリオ(漣)
★タコ隊長子分、登場
隊長「タコッ」
子分「タコッ」
隊長「うむ、というわけで我々は、
銀河の彼方からはるばるやってきた
超高度知的生命体であーる!
しかし、一通り探索してはみたものの、
地球っちゅーのはシケた星タコなあ」
子分「そうですタコ?
水もあるし、食べ物もおいしそうだし、
なかなかいいとこだと思うタコー
/太陽」
隊長「んー まあ、そう言われれば
資源その他は悪くないレベルタコ。
この星をサクっと征服してしまえば
我らが星は領土拡大ますます繁栄、
わしらはボーナスゲットでうっはうはタコー!
/わらい」
子分「さっすが隊長!一生ついていきますタコ!」
★子分、キョロキョロあたりを見渡す
子分「ところで隊長、われらの宇宙船は いずこに?
確かこのあたりに着陸したはずなタコ?
/はてな」
隊長「ふふふ、任せるタコ、
ちゃーんと地球人の目をごまかすため、
"ジドーシャ"というものに偽装してあるタコ!
防犯対策抜かりなしタコ!
/太陽」
子分「え、エクセレント!さっすが隊長!
して、そのジドーシャとやらは いずこに?」
★隊長 あたりを見渡す。
隊長「あれ?
おかしいなあ、ここに停めたはずなのに……」
★タコたち、あたりをウロチョロし、ハテナマーク。
この間に、子ども2人がひょこっとあらわれる。
A「ねえねえ」
隊長「ん? 何じゃいなジャリっ子
我輩たち今探し物中だから、静かに遊んでるタコ
うろうろうろ」
子分「隊長ー、ジドーシャってどんな形タコー?
うろうろうろ」
★子どもたち、顔を見合わせる。
A「そこにあった車なら、駐禁で持ってかれてたけど」
隊長「ノ、ノーーーー!!」
★タコたち、しばらくオロオロ走り回り、あせる。
子どもたち、その場で見守る。
隊長「何てこった・・・全く想定外の危機だタコ」
子分「征服どころか、おうちに帰れないタコねえ・・・」
隊長「こんな辺境の星に骨を埋めるとか 最悪だタコ!
一体我輩が何をしたって言うんだタコー!
おろろん おろろん」
子分「おろろん おろろん」
★さめざめ泣くタコ2名。
子どもたち、顔を見合わせる。
A「タコが泣いてる・・・」
B「っていうか しゃべってる」
★子どもたち、もういちど顔を見合わせ、だだっと近寄る
A「すげー でっかいタコだー」
B「かーっこいー」
隊長「み、見せもんじゃないタコ」
子分「そんなに見られると照れるタコー」
A「/電球
そういえばさー
夏休みの自由研究 ネタに困ってたんだよねえ」
B「そうだね、ちょうどいいかもねえ
うち大きい水槽あるし」
★タコ2名、エモを出しつつキョトンとする。
A「一人一匹ずつでいけるね」
B「いけるいける」
★力強くうなずきあう子どもたち、
タコ2名、不穏な空気にキョロキョロする
A「レッツ捕獲!」
B「しんみょーにせー!」
隊長「ちょ、な、ノーーーーーーーーーー!!」
★爆竹とかでどうにかして捕獲されたっぽさを演出し、
それぞれ舞台の左右に消える