キャスト　　　　少年 ： 龍羽 　（Ｋ．ケイト）
　　（敬称略） 　　 少女 ： -橙花- 
　　　　　　　　　　海賊幽霊 ： しょうかく　（漣） 
　　　　　　　　　　少女の妹 ： カフェモチャ 


（舞台はウブス港入口。少年、挙動不審に登場する） 


少年「びくびくびく 
　　　こわごわごわ
　　　うう、やっぱ怖いよう……」 


（その間に少女スッと背後から近寄り、） 


少女「ばあー」 

少年「○×■Σ！！！？？」 　


（少年、はげしく動揺） 


少女「あら、いいリアクション」 

少年「うわああああん神様仏様ドン・カバリア様ああ 
　　　お願いだから成仏してええええええ 
　　　ッふゴフ、ゲホガホ　ぜーぜー」 

少女「ちょっと君、こんな生気あふれる乙女に失礼ねえ 
　　　はい、落ち着いて　深呼吸深呼吸ー」 

少年「ゴホ、ゲホ、うう……な、何なんですかお姉さん」 

少女「何なのも何も、 
　　　お姉さんは単なる通りすがりの美少女です。 
　　　って言うか君こそどうしたの？ 
　　　ずいぶん挙動不審な動きしちゃってたけど」 

少年「え、ええと…… 
　　　この辺に海賊の幽霊が出るって噂があって 
　　　その幽霊の財宝が眠ってるんだって 
　　　それで、その宝を探しに……」 

少女「ああー、海賊の秘宝ってやつ。 
　　　あたしの小さい頃も流行ってたわねえ、その噂。 
　　　でも、何も真夜中に探さなくてもいいでしょうに」 

少年「…… 
　　　友だちに、お前弱虫でビビリだから 
　　　ちっとは度胸見せてみろって言われて 
　　　ホントはついてきてくれるって言ったんだけど 
　　　ぼく一人で探してみせたくて……」 

少女「ふうん、なるほどねえ……。 
　　　でも、そんなあるかどうかも分からない宝 
　　　こんな暗い中で探すの　無茶じゃない？」 

少年「で、でも……」 


（ここで幽霊登場、スッと少年の背後に近づき） 


幽霊「宝はあるぞいー」 

少年「○×■Σ★☆Ω！！！？？ 
　　　　んガホッ　ゲホゴホッ　ぐげ」 


（少年、また激しく動揺） 


幽霊「おお、リアクションでかいのう　だいじょぶか？」 

少年「ぜー、はー、し　心臓止まるかと思った……」 

少女「あらー、やだちょっと、もしかして本物？」 

幽霊「いかにも、わしが伝説の大海賊であーる。 
　　　諸事情で今はちょっと透けちょるがの。 
　　　サインが欲しいなら書いちゃるぞ？」 

少女「いらんいらん」 

幽霊「最近の若モンはつれないのう…… 
　　　で、お前さんら、わしの宝が欲しいんか？」 

少年「た、宝　あるんですか！？」 

幽霊「もちろん、たんまりあるぞいー」 

少女「うわ欲しい欲しい　超欲しい！！」 

少年「突然くいついたね、お姉さん……」 

少女「もうけが出るか分からないならともかく、 
　　　本当にお宝があるってんなら話は別よ！ 
　　　よっしゃ少年、男気見せたれ！ 
　　　財宝がっぽりで大もうけじゃーーー！！ 
　　　/にやり」 

少年「え、えええー！？？」 

幽霊「まあ、わしどうせもう死んでるし、 
　　　欲しい人にあげるんで構わないんじゃけど 
　　　なーんか釈然としないのう…… 
　　　……よし、分かった！ 
　　　宝探しは老若男女の永遠のロマン！ 
　　　財宝を手に入れるチャンスは人類みな平等、 
　　　チキチキ早いもん勝ちレースの開催じゃ！」 

少女「えええーー」 



（ここから、イベントの説明、鬼役の紹介など 鬼ごっこに突入）